コンタドール2017年 CONTADOR 2017
2004年・2005年、2年連続でロバート・パーカー誌満点の100点。スペイン史上初の快挙を成し遂げた、伝説の「ガレージワイン」
かつて実家のガレージと岩窟蔵だけで仕込まれていた、この小さな蔵のワインが、いまや世界中のリオハ愛好家垂涎の一本に。今回は2014年・2017年の2ヴィンテージを、特別価格にてご案内いたします。
蔵が誇る12の自社畑から選び抜いたテンプラニーリョ。奥行きあるハーブと黒果実の香りが層を成す一本。
生産地 D.O.Ca. リオハ(スペイン・サン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラ村)
生産者 ビノス・デ・ベンハミン・ロメオ, S.L.
品種 テンプラニーリョ(蔵が所有する12の自社畑から選び抜いたぶどうを使用)
熟成 新樽のフレンチオークで約20か月
アルコール度数 15%
容量 750ml
2017年の特徴
2017年のリオハは、4月末の厳しい霜、夏の乾燥と高温によって収量が大きく減少した年でした。一方で、ブドウの衛生状態は良好で、選果を徹底した生産者にとっては、凝縮度と成熟度の高いワインを造れるヴィンテージになりました。リオハの収穫開始は8月10日で、同地域史上最も早い収穫開始とされています。
特に2017年は、熟した果実の甘やかさとクリーミーな質感があり、酸とタンニンがワイン全体を支えるタイプです。現時点では飲めますが、開けた直後よりも空気に触れさせた後のほうが、樽、果実、ハーブ、ミネラルがまとまりやすいでしょう。
香りは奥行きがあり、よく熟した赤い果実や黒い果実、タイムやローズマリー、ラベンダー、フェンネルといったハーブのニュアンスが特徴です。ミネラル感がはっきりと感じられ、繊細な木の香りがその奥に控えています。
味わいは力強く、ボリューム感があり、果実と樽のバランスがよく取れていて、余韻は長く、しっかりとした深みがあります。
ぶどう栽培と選果へのこだわり
ボデガ・コンタドールでは、1本あたりのぶどうの房数を減らして果実味を凝縮させる「グリーンハーベスト」を実施。地質も地形も異なる複数の畑からぶどうを集めることで、味わいの複雑性を高めています。収穫はすべて手摘みで、小さなケースに丁寧に詰められ、収穫からわずか45分でワイナリーへ運び込まれます。畑での選果、収穫時の選果、そしてワイナリーでの選果と、実に3度の選別を経た良質なぶどうだけが、フレンチオークの発酵樽に入ることを許されます。発酵は天然の野生酵母によって行われ、熟成庫は山の斜面にあり、温度・湿度が理想的に管理されています。
2004年と2005年、ぶどうの出来が良かった年にはロバート・パーカー誌の満点100点を2年連続で獲得(スペインでこの快挙を成し遂げたのはコンタドールのみ)。一方、ぶどうの出来が思わしくなかった2006年はコンタドールを造らないという、品質本位の哲学も持ち合わせています。
2017年ヴィンテージの専門誌の評価:The Wine Advocate 97点、Tim Atkin 97点、La Semana Vitivinícola 97点
サン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラという村
リオハ・アルタ地区、カンタブリア山脈の麓に位置する小さな村、サン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラ。「ソンシエラ(山の下)」という地名が示す通り、村の背後には山並みが迫り、眼下にはエブロ川が流れています。人口1,000人ほどのこの村には、約20の蔵元と30平方キロメートルものぶどう畑がひしめき合い、リオハの中でも住民ひとりあたりのワイン生産量が特に多い土地として知られています。秋になると、見晴らし台から一面に広がる赤や金色に染まった畑の風景を望むことができ、村全体がワイン文化と深く結びついています。
この村の丘に立つ古城の地下には、何世紀も前に掘られた岩窟蔵が今も残っており、コンタドールの物語はまさにこの洞窟から始まりました。
ベンハミン・ロメオという造り手
ベンハミン・ロメオ氏は、1990年代のリオハに変革をもたらした立役者のひとり。名門アルタディ(Artadi)で、フアン・カルロス・ロペス・デ・ラカジェ氏とともに15年間ワイン造りに携わり、「グランデス・アニャーダス」や「ビニャ・エル・ピソン」といった、今なおリオハを代表する銘柄の礎を築きました。
そして1995年、生まれ故郷であるサン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラに戻り、村の古城の地下に眠っていた古い岩窟蔵を買い取ったところから、自身のプロジェクトが始まります。1996年、その洞窟で最初のヴィンテージ「ラ・クエバ・デル・コンタドール」を仕込み、翌1999年には満を持して「コンタドール」の初ヴィンテージを送り出しました。2001年からは実家のガレージを改装した、わずか120平方メートルほどの醸造スペースでワイン造りを続け、樽をピックアップトラックの荷台に載せて坂道を運ぶような、まさに手作りの「ガレージワイン」の時代を経験しています。
2004年と2005年のヴィンテージが、ロバート・パーカー氏から満点となる100点を獲得したことで、コンタドールは一気に世界の頂点へと駆け上がりました。スペインでこの評価を得たのは史上初めてのことで、リオハの伝統的なスタイルとは一線を画す、果実の力強さと土地の個性を前面に出したロメオ氏のワイン造りは、多くの小規模生産者たちに影響を与える「新しいリオハ」の象徴となっています。2008年には、建築家エクトル・エレラの設計による新しい醸造所が完成。地形の傾斜をそのまま生かし、重力だけでぶどうとワインを移動させる3層構造の蔵で、現在もワイン造りが続けられています。ベンハミン・ロメオ氏は今なお、畑の選定からラベルのデザインに至るまで、すべての工程に自らこだわり抜くことで知られています。
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