おぼろ月 2023年 Oboro-Tsuki 2023
4本の中でもっとも希少な230本、日本へは192本のみ。完熟フルーツをかじるような濃密な甘さをまとった、月明かりに霞むようなひと口です。
生産地 D.O. ペネデス(スペイン・カタルーニャ州)
産地詳細 アルト・ペネデス フォント・ルビ村
品種 ソーヴィニヨン・ブラン 100%
収穫 2023年8月18日、手摘み
醸造 除梗後プレス、ステンレスタンクで天然酵母発酵。残糖を残した状態でボトリング
ボトリング 2023年12月9日
ヴィンテージ 2023年
本数 230本(うち日本輸入192本)
2023年ヴィンテージについて
Taso-Kareと同じ2023年8月18日、記録的な干ばつのなか手摘みされたソーヴィニヨン・ブラン。凝縮した小粒の果実には糖度がしっかりと蓄えられており、発酵をあえて完了させずに糖分を残した状態でボトリングすることで、その年ならではの完熟感を最大限に活かした仕上がりとなっています。
テイスティングノート
グラスに注ぐと、深みのある黄金色。
口に含むと、まるで完熟したフルーツをそのままかじっているかのような、しっかりとした飲みごたえがあります。アルコールの余韻もはっきりと感じられ、食後のデザートワインとしても楽しめる仕上がりです。時間を置くごとにまた違った顔を見せてくれる懐の深さがあり、抜栓後の変化も楽しみのひとつ。4本の中でもっとも小さな生産量で仕込まれた、凝縮感のある一本です。
おすすめのマリアージュ
* フォアグラのソテー — 凝縮した甘みと果実味が寄り添います
* 青カビチーズ — 塩気と甘みのコントラストが引き立ちます
* フルーツを使ったデザート — 完熟フルーツの風味が重なります
「おぼろ月」の名の通り、月明かりに霞むような柔らかな甘さをまとった一本です。Taso-Kareと同じ日に収穫されたソーヴィニヨン・ブランを使いながら、あえて糖分を残した状態でボトリングすることで、まったく異なる表情に仕上げています。
230本というもっとも希少な生産量のうち、日本へは192本のみ。記録的な干ばつの年の完熟感がそのまま閉じ込められた、特別な一本です。時間を置くごとに変化する味わいを、ゆっくりと楽しんでいただきたいと思います。
醸造家について — 酒井友理江
神奈川県湘南地区の出身。スペイン料理店でサービスの仕事をするなかでスペインワインの魅力に惹かれ、渡西。カタルーニャ・ペネデスの山あいの村フォント・ルビで、CAVA(カバ)の生産を手伝いながら、醸造所の一角を間借りするかたちで、自分自身のワイン造りを始めました。
シェリー委員会公式認定のベネンシアドール資格も持つ知識と感性を活かし、酸化防止剤を一切使わず、天然酵母によるゆっくりとした自然発酵で、フォント・ルビの畑が持つ個性をそのままボトルに閉じ込めています。生産量はどの一本もごくわずか。若き日本人女性がひとりで、収穫から瓶詰めまでを手がける、大変希少なナチュラルワインです。
フォント・ルビとペネデスについて
フォント・ルビは、カタルーニャ・ペネデス地方の北部、内陸に少し入った丘陵地にある小さな村。「良いカバと、パレリャーダで造る偉大なワインは、フォント・ルビから」という言葉が根付くほど、パレリャーダの銘醸地として知られています。ペネデスは地中海性気候の恩恵を受けながらも、沿岸から内陸に入るにつれて寒暖差が大きくなり、標高の高いフォント・ルビの畑では、石灰質を含む水はけのよい土壌が、ぶどうに繊細な酸とミネラル感を与えてくれます。
2023年は、カタルーニャ全域が記録的な干ばつに見舞われた年でした。年間降水量は例年より大幅に少なく、ペネデスの収穫は例年より数週間早い、観測史上もっとも早いヴィンテージのひとつとなりました。粒の小さな、凝縮感のあるぶどうが収穫され、糖度と酸のバランスがぎゅっと詰まった、緊張感のある果実に仕上がっています。酒井さんのワインにも、この特別な年ならではの凝縮感と、フォント・ルビの古樹が蓄えてきた力強さがしっかりと映し出されています。
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