「森に迷い込んだような」ハーブの香り漂う、静かに醸されたスティルタイプ。450本のうち日本へはわずか409本、暑い季節にこそ真価を発揮する一本です。
生産地 D.O. ペネデス(スペイン・カタルーニャ州)
産地詳細 アルト・ペネデス フォント・ルビ村
品種 パレリャーダ 100%(樹齢50年以上の古樹)
収穫 2023年9月9日、手摘み
醸造 除梗後プレス、ステンレスタンクで天然酵母発酵(スティルワイン)
ボトリング 2023年12月9日
ヴィンテージ 2023年
本数 450本(うち日本輸入409本)
2023年ヴィンテージについて
Semi-Shigureと同じ日、2023年9月9日に手摘みされたパレリャーダを使用。記録的な干ばつの影響で例年より数週間早い収穫となりましたが、標高のあるフォント・ルビの畑では夜間の気温が下がるため、糖度の上昇に対して酸がしっかりと保たれました。アンセストラル製法ではなく、静かにじっくりと自然発酵させたスティルワインです。
テイスティングノート
グラスに注ぐと、澄んだ淡いレモンイエロー。
醸造家の酒井さんご自身が「ぶどうが育ったフォント・ルビ村の森に迷い込んだかのような」と表現するハーブの香りが印象的です。青いハーブやフェンネルを思わせる爽やかな香りに、グレープフルーツを思わせるほろ苦さが寄り添い、伸びやかで爽快な味わいに仕上がっています。暑い夏の昼間から、するすると飲み進められる軽やかさが魅力です。
おすすめのマリアージュ
* スパイスを効かせた鶏料理 — ハーブの香りとスパイスがよく調和します
* ハーブマリネのグリル野菜 — 青いハーブの香りが重なり合います
* 白身魚のカルパッチョ — グレープフルーツのようなほろ苦さが後味を引き締めます
* 山羊乳のフレッシュチーズ — ハーブの香りと爽やかな酸が寄り添います
「夕顔」の名を持つ、パレリャーダ100%のスティルワイン。同じ日に収穫されたSemi-Shigureが泡を纏う一本だとすれば、こちらは静かに、じっくりと醸された一本です。同じ品種、同じ収穫日でありながら、造り方でこれほど違う表情を見せてくれるのが、ナチュラルワインの面白さだと思います。
450本のうち、日本へは409本が届いています。よく冷やして、暑い季節の昼下がりにグラスを傾けていただきたい一本です。
醸造家について — 酒井友理江
神奈川県湘南地区の出身。スペイン料理店でサービスの仕事をするなかでスペインワインの魅力に惹かれ、渡西。カタルーニャ・ペネデスの山あいの村フォント・ルビで、CAVA(カバ)の生産を手伝いながら、醸造所の一角を間借りするかたちで、自分自身のワイン造りを始めました。
シェリー委員会公式認定のベネンシアドール資格も持つ知識と感性を活かし、酸化防止剤を一切使わず、天然酵母によるゆっくりとした自然発酵で、フォント・ルビの畑が持つ個性をそのままボトルに閉じ込めています。生産量はどの一本もごくわずか。若き日本人女性がひとりで、収穫から瓶詰めまでを手がける、大変希少なナチュラルワインです。
フォント・ルビとペネデスについて
フォント・ルビは、カタルーニャ・ペネデス地方の北部、内陸に少し入った丘陵地にある小さな村。「良いカバと、パレリャーダで造る偉大なワインは、フォント・ルビから」という言葉が根付くほど、パレリャーダの銘醸地として知られています。ペネデスは地中海性気候の恩恵を受けながらも、沿岸から内陸に入るにつれて寒暖差が大きくなり、標高の高いフォント・ルビの畑では、石灰質を含む水はけのよい土壌が、ぶどうに繊細な酸とミネラル感を与えてくれます。
2023年は、カタルーニャ全域が記録的な干ばつに見舞われた年でした。年間降水量は例年より大幅に少なく、ペネデスの収穫は例年より数週間早い、観測史上もっとも早いヴィンテージのひとつとなりました。粒の小さな、凝縮感のあるぶどうが収穫され、糖度と酸のバランスがぎゅっと詰まった、緊張感のある果実に仕上がっています。酒井さんのワインにも、この特別な年ならではの凝縮感と、フォント・ルビの古樹が蓄えてきた力強さがしっかりと映し出されています。
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